ラドン温泉とは

ラドン温泉ってなに？

「ラドン」って体に良いって聞いたんだけど、調べてみると
「放射線」っていうワードも…
ラドンはどんなことに効果があって、怖くないものなのかな？

温泉療養指導士であるわたしが
詳しく解説します！！

目次

1. そもそも「ラドン」とは？
2. 「ラドン温泉」とは？
3. 放射線？こわくないの？
4. ラドンの効果

ラドンは、無味、無臭、無色の不活性ガス※1で、ウランが壊変※2する過程で、ラジウムから発生し、不活性ガスのため大気中に放出されたり、水中（温泉）に溶け込んだりしながら、世界中の岩盤や土壌などから発生しています。
この壊変を繰り返し、やがては鉛となって安定します。

ウラン系列の壊変により発生したラドン（Rn222）は寿命が短く、発生すると約3.8日で半減期※3を迎え、体内に入り込んでもそのほとんどが排出されてしまいます。
ラドンは気体の中で最も重く、水に良く溶けやすい性質を持っています。
また、同じラドンでもトリウム系列の壊変により発生するラドン（Rn220）は、一般的なラジウム系のセラミックボールからも僅かながら発生することもありますが、半減期が55秒とウラン系列よりさらに短いという違いがあります。
弊社では両系列の素材を取り扱っており、目的と用途に応じて使い分けることが可能です。

環境省HP参照

ラドン濃度は高いけれど
湯温が比較的低いラドン温泉が多い理由は…

1. 地熱から距離があり、比較的浅い位置にあるラジウムを含んだ岩盤を通過してきた水が多いからというしくみとなります。
2. ラジウムを含んだ岩盤が比較的浅い位置にあり、地熱から遠いため、水が温まりにくいからです。

日本で有名なラドン温泉地 三朝温泉（鳥取県）／有馬温泉（兵庫県）

放射線と聞くと怖いイメージを持つ方も多いと思いますが、私たち日本人には馴染みが深く、昔から温泉入浴により放射線を上手く利用してきた歴史があります。
「温泉法」で定める泉質の一つに、「放射能泉」という泉質名があります。そこに含まれる放射線は、様々な細胞を活性化させて好影響を与えることができると考えられており、通称「万病の湯」、「美人の湯」などとも呼ばれ、古くから多くの方々に愛されてきました。
効能も多種にわたり、リウマチ性疾患や痛風、関節痛をはじめとした様々な効能が謳われています。
また、他にも低線量の放射線を浴びること自体は健康に対して有益であると提唱している方もいます。
トーマス・Ｄ・ラッキー博士が提唱した「放射線ホルミシス効果」という考え方では、低線量の放射線を浴びることで、身体の免疫力を高め、細胞を刺激し、身体の活性化を促進させることができるとされています。

この効果を利用した温泉地としては、秋田の玉川温泉が有名で、岩盤から放射される微量の放射線と地熱をうまく利用した「岩盤浴」も行われてきました。
このように低線量の放射線に関しては、未だ解明されていない部分も多く、医療的にも確立されているわけではないためはっきりしたことは言えませんが、弊社としましても、海外での医学的な利用方法や様々なデータなどを分析しながら研究を進めていきたいと考えています。

• アトピー
• 痛風
• 糖尿病
• 高血圧
• リウマチ
• 喘息

などに効果があると言われており、
湯治などに用いられています。

出典：https://www.gasteiner-heilstollen.com/ja/heilstollen-ueberblick/